友人と話していたとき、こんなやりとりがあった。
「最近、陶芸に興味あるんだよね」
「へえ、やってるの?」
「……やってはいない」
「体験教室とか行ったら?」
「それが、なかなか踏み出せなくて」
「興味はある」「でも始められない」。
この状態、けっこう長く続く。半年後にまた同じ話をしている人もいる。
なぜ「興味」は「行動」に変わらないのか
興味があるのに動けないのは、怠けているからじゃない。
「始めるハードル」が想像の中で大きくなりすぎているから、というのが多い。
体験教室に行くには予約して、場所を調べて、持ち物を確認して、当日の時間を確保して……。頭の中でシミュレーションしているうちに「今じゃなくていいか」になる。
「いつかやろう」は、ほぼやらない。それはもう経験でわかっている。
「始める」の前に「記録する」でいい
じゃあどうするか、という話を続けた。
「体験教室に行く前にできることがある。興味があるという状態を、記録しておくこと」
「記録?何を記録するの?」
「陶芸に興味を持ったこと。いつ興味を持ったか。どんなものが気になったか。それだけでいい」
「それって意味あるの?」
意味はある。理由がいくつかある。
まず、記録することで「自分はこれに興味を持っている」という事実が明確になる。曖昧な気持ちが、ちょっとリアルになる。
それから、記録が積み重なると「これ、ずっと気になってるな」と気づける。1週間後も、1ヶ月後も同じことが気になっていたら、それはかなり本気の興味。
「なるほど、続く興味かどうか確認できるってこと?」
そう。やってみたら全然違ったということも多い。でも興味が続いているなら、そのうち自然と「やってみようかな」になる。
「始めた」を記録することの変化
体験教室に行くのも、記録することで変わる。
「行ったとき何を感じたか」「次もやってみたいか」「どんな部分が楽しかったか」。
感想じゃなくていい。「楽しかった 4/5」くらいの選択でいい。
「それ、続けるとどうなるの?」
数回記録が積み重なると、「自分は陶芸のどこが好きなのか」が少し見えてくる。土の感触が好きなのか、形を作るのが好きなのか、焼き上がりの変化が好きなのか。
「好きな部分」がわかると、飽きたときに「じゃあその部分だけやろう」という選択ができる。
逆に「実は思ってたのと違った」もわかる。それはそれで収穫。
「記録って、モチベーション管理みたいなものじゃなくて、自分の傾向を知るためのものなんだね」
「興味だけある」は十分な状態
始めていない自分を責める必要はない。
興味があること自体が、すでに価値がある。「気になっている」という状態は、いつでも行動に変えられる準備が整っている状態。
記録しておけば、「興味を持ったこと」が消えない。1年後に見返したとき「ずっと気になってたんだな」と気づいて、そこから動き出すこともある。
「じゃあまず、気になってることを記録するところから始めてみる」
そこからでいい。
コンセキは、興味を持ったことや実際にやってみた感触を10秒で記録できる。「興味だけある」状態から「ちょっとやってみた」まで、記録が橋渡しをしてくれる。
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