Before: 気分の波に乗っかったまま生きていた
以前は、気分がそのまま「世界」だった。
気分がいい日は何でもうまくいく気がした。気分が悪い日は、全部が終わりに見えた。「自分はダメだ」「もう何もかも嫌だ」という思考が止まらなくなる。
- 機嫌の良し悪しで、人間関係の判断をしていた
- 体調が悪い日に大事な決断をしてしまうことがあった
- 「なぜこんなに落ちているのか」がわからなくて、余計に不安になる
その都度、その感情が「本当のこと」に見えていた。でも後から振り返ると、あれは波だったと気づく。波に乗っかったまま、溺れかかっていた感じ。
きっかけ
ある時、「気分を毎日記録してみたらどうなるか」と思い立った。特に期待があったわけじゃない。強いていえば、「記録すれば何か見えるかもしれない」という程度の動機。
最初は3段階だけ。「良い・普通・悪い」。それ以上でも以下でもなく、毎晩ひと押しするだけ。
After: グラフになると、波が「現象」に変わった
1ヶ月続けると、グラフができあがった。
見て、正直びっくりした。「こんなに波があったのか」というのと、「でも、必ず上に戻ってきている」という発見と。
どれだけ落ちていても、3〜4日後には回復していることがほとんどだった。しかも落ちる時期に、うっすらとパターンがあった。
- 週末に気分が回復して、週の半ばに落ちやすい
- 特定のイベントがあった週の翌週に反動が来る
- 記録に空白が続く時期は、だいたい調子が悪かった時期
- 体調が崩れた数日後に気分も落ちることが多い
グラフになると、気分が「私そのもの」じゃなくなる。「これは現象だ」と思えるようになった。
変化のポイント
大きく変わったのは、悪い日に絶望しなくなったことだと思う。
以前は「今日最悪だ」と感じると、そのまま「もうずっとこのままだ」という思考に滑り込んでいた。でも記録があると、「前回この状態になったのは2週間前で、3日後には戻っていた」という事実がある。
感情は情報になる。情報は怖くない。
もうひとつは、落ちる時期に無理な決断をしなくなったこと。「今日は調子が悪そうだから、重要なことは明日考えよう」と選択できるようになった。
記録が習慣になった理由
入力が軽かったから、続けられた。毎晩日記を書いていたら、たぶん3日で挫折していた。「今日の気分どうだった?」に答えるだけ。それが積み重なってグラフになる。
重いツールじゃなくていい。むしろ軽ければ軽いほどいい。
気分の波は、なくならない。でも「今は波の低いところにいる」とわかれば、沈みながらも「またいつか上がる」と思える。それだけで、ずいぶん違う。
Konseki のような選択式の記録ツールは、まさにそのために向いている。毎日ひと押し。それだけで、自分の波の地図が少しずつできていく。
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